2月24日 出発!
7時半に起床。タクシーで福岡空港国際線ターミナルへ行き、搭乗手続きや朝食をすませると、出国審査の長蛇の列にぶつかった。それもそのはず、財布を出してもキーホルダーを出しても、メガネや時計を外しても金属探知機のピンポンが鳴りやまないわけで、こんな調子では列が進むはずもない。しまいにはベルトまで外してやっと無罪放免となったが、追いはぎに身ぐるみはがれているような気分である。やはりテロの影響で厳しいのか。 SQ989便シンガポール(地図)行きの機内に案内される。我々の座席は左側3人がけのシートだった。窓側にすでに座っていた青年は、何か出発前からひどく疲労困憊した様子で、フライトの間中眠りこけていた。おそらくこの日のために、上司からイヤミを言われながらやっと休暇を取り、昨日まで徹夜で仕事をしてきたのに違いない。 10:40離陸。これまで幾度となく海外旅行をしてきたが、いまだに飛行機は苦手である。したがって久しぶりの飛行機の、それも離陸時というのは気持ちが良いものではない。「人生における生と死とは何ぞや」等の普段考えないような難しい事を考えるわずかな時間でもある。しかしいったん離陸して、「ポ〜ン♪」という音と共にシートベルト着用ランプが消灯すると、「今日の昼飯は何ぞや」等の毎日考えるようなことを考えてしまうのである。 今回の旅でお世話になる航空会社は、世界でもトップクラスのサービスを誇るシンガポール航空である。スチュワーデスは民族衣装風の制服を身につけ、笑顔を絶やさずよく動く。しばらくすると、おしぼりやヘッドホンを配りに来た。通常自分の座っている座席の、前の座席の背もたれには、安全のための心得などの書類が入ったポケットや、折りたたみのテーブルがある。この機にはさらに、折りたたまれたテーブルの上部に、小さなディスプレイ画面がはめこまれている(ファーストクラスやラッフルズクラスでは肘掛の中からでてくるらしい)。この画面と今配られたヘッドホンを使い、手元のリモコンを操作して、映画やTVゲームを楽しむことが出来るのだ。 そのうち何か小冊子を配りに来た。これには、今日の機内食のメニューが書かれており、後から「チキンとポークのどちらをWould you like であるか?」などといったことを聞きにくるのである。機内食を食べ、ワインを飲み、ガイドブックを読んだりして快適に過ごす。窓の外を見ていると、大きな船の行き来する港が近づいてきた。そして出発から約6時間後、15:46(現地時間)にシンガポールのチャンギ国際空港に到着した。 |
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