バリ島とは?
神々の島、地上最後の楽園と呼ばれるバリ島は、首都ジャカルタのあるジャワ島とロンボク島とにはさまれた、インドネシアのほぼ中央に位置する火山島である。インド洋と太平洋に面しており、南緯10度付近の南半球の島である(下地図)。 年間平均気温は24〜32℃で、雨季(11〜3月)と乾季(4〜10月)とに分かれた熱帯性モンスーン気候である。ただし雨季といっても、日本の梅雨のように一日中雨が降るわけではない。ちなみに我々が現地に滞在していた間、雨が降ったのは明け方に一度きりで、日中はUVケアの必要な好天続きだった。 |
島は、頭を西に向けて卵を産んでいる最中の「うずら」のような形をしている。うずらの脚の付け根付近には州都デンパサールがあって、うずらの「卵」にあたる部分には、バドゥン海峡をはさんでペニダ島をはじめとする島々がある(下地図)。 面積は5,532kuだから、小さな島に見えても東京都の約2.5倍の広さがある。東部に位置するバリ島最高峰のアグン山は、標高3,142mもの活火山だ。島の大部分は火山の傾斜により構成されているが、南部には穀倉地帯の広がる平野もある。 ※Google Earthで上から見てみよう→8°38'60.00"S 115°13'0.00"E(座標をコピーしてジャンプ窓に貼り付け)。 |
人口はおよそ300万人で、もちろん観光も盛んだが農業が産業の4割を占めているそうだ。もともと「バリ」とは米(コメ)をあらわす言葉で、食事も米食中心である。また、島のいたるところには美しいライステラス(棚田:段々畑のような田んぼ)が広がっている。 なお、インドネシアといえばイスラム教が大多数を占めているというイメージだが、バリ島の宗教は9割以上がヒンドゥー教である。「バリヒンドゥー」という独特のもので、今でもカースト制度が残っており、ブラフマナ(祭司)、サトゥリア(王族)、ウェシア(地方貴族)、スードラ(平民)に分かれている。左手を不浄とし、手づかみでものを食べたり、沐浴をしたりする習慣もあってインドと似ている。バリ島でも牛は神聖視されているようだが、インドのように我が者顔で道路を占領していたりする姿は見られず、島のあちこちにある牧場で肉牛(主に輸出)用として普通に放牧されていた。 通貨はルピア(Rp.)で、円よりも小さいから計算がややこしい。今回まわった場所は日本円の使えるところが多かったため、あまり両替しなかったが、2002年2月25日にホテルで10,000円を両替したら750,000Rp.だった。つまり1円は75Rp.であり、1Rp.は0.01333333・・・・円という計算になる。日本円で買い物をすると、たいていルピアでお釣りをくれるので、さらにややこしい。 |
ちなみに、大きな店に行くとレジ画面上で、各国の通貨で支払う場合の金額が自動的に計算/表示される。そのような店ではお釣りも日本円でくれるのだが、どういうわけかどこへいっても五円玉が不足しており、1円玉をセロテープで円柱状にとめたものを渡されるので、財布に入らなくて困った。
バリ島にはもともと悪い人はただの一人もいないそうである。「そんなわけねーだろ!」と突っ込みたくなるものの、何となく納得させられるような土地柄である。ただ現地ガイドいわく、「最近、近隣の某J島から多くの人が入ってきて、中には観光客に悪さをする者もいる」とのことである。バリ島に限ったことではないが、貴重品はなるべくホテルに預け、人ごみの中では、スリやひったくりに気をつけよう。 |
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