特集! ウェディング in ハワイ

 
16章 ダイヤモンドヘッドの景観

ワイといえばダイヤモンドヘッド、まさにオアフ島のシンボル的存在で、ハワイ語ではレアヒ(マグロの額という意味)と呼ばれています。かつて18世紀後半にやってきたヨーロッパ人が、この山の岩石に含まれる方解石の結晶をダイヤモンドと見誤ったため、「ダイヤモンドヘッド」と呼ばれるようになったのだそうな。左下写真はカピオラニ公園の噴水から見たものですが、一見すると普通の山にしか見えません。しかし上空から見ると巨大なすり鉢状のクレーターになっています。これは約30万年前の火山活動によって造られたもので、この直径1.2kmのクレーターを取り囲む外輪山の南西部が標高232mの山頂です。登山口からこの山頂まではハイキングコースになっているので、早速登ってみることにしましょう。

Google Earthで上から見てみましょう。→21°15'44.62"N 157°48'21.67"W

◇ ダイヤモンドヘッド・クレーター ◇

イヤモンドヘッドの登山口は駐車場と入山料金所になっていますが、ここでバスを降りたのは我々ふたりだけでした。地元っぼい乗客が多かったようだし、もう皆さん何度も登ったのでしょうか。さて、あらためて周囲を見渡すと、山に囲まれた広大な草原が広がっていて、何となく阿蘇の草千里を思い出します。ちなみに左下写真は、お盆に阿蘇に遊びに行ったときのもの。どちらも火山活動の噴出物が堆積した「火砕丘」と呼ばれるものだから、似ているのかもしれません。というわけでまずはインフォメーションセンターで入場料1ドルを支払い、中に入りました。

阿蘇草千里ヶ浜 ダイヤモンドヘッド・クレーター

ところで、左下の土地・自然資源局が立てた看板を見て何かおかしなところに気がつきませんか?そう、日本語2行目の「いつちい買う必要がありません」というくだりです。おそらくは「一切(いっさい)」買う必要がないのでしょう。ちなみに同局発行のパンフレットによると、「(前略)・・・海岸に近かったためにマグロが水と水蒸気により灰と微粒子になりました。空気中に吹き上げられた微粒子が結合して凝灰岩となり、レアヒ(ダイヤモンドヘッド)の火口丘を形成したのです・・・(後略)」とあります。マグロ!?うーん、気持ちはとても良くわかるけど、マグマのことね。さて、売買の禁じられている飲料水ですが、目の前に黄色ハデハデなバスが停まっていて、飲み物やホットドッグ、ハンバーガーなどを堂々と販売しています。ダメと言われたって山に登る以上は必要なので、1.25ドルのソーダより高い1.5ドルの水を買って登り始めました。


ここから山頂までは約1.1kmの距離があって、高低差は約170mです。最初は舗装された平坦な道がしばらく続きますが、次第にむき出しの岩で造られた山道となって勾配もきつくなってきます。最初の展望台を過ぎると1つ目の階段が見えてきました。けっこう急な76段の階段を登ると、お次は70mのすれ違うのがやっとのトンネルが見えてきました。何とかふうふう言いながらこのトンネルを抜けると、目の前にはさっきより急な99段の階段があります。


◇ ダイヤモンドヘッド山頂 ◇

の99段を登ったところで頂上側から青年が降りてきたので、ニョーボ河野が「この先、階段はまだ続くのか?」と息もたえだえに聞くと、青年はニッコリ笑って、「ノー、もう階段はこれが最後だ。頂上まではすぐだから頑張れ!」と爽やかに励ましてくれました。よーしもうちょいだ、と思って再びトンネルを抜けると、目の前には急勾配のらせん階段が・・・。「う、嘘つき!」
と言いながらも、ここまで来たらもう頑張るしかありません。何とからせん階段を登り終えると、コンクリートに囲まれた部屋に着きました。ここでは、「ダイヤモンドヘッド登頂証明書」なるものを売っています。ふもとから歩くこと約30分、部屋の出口から這うように外に出ると、ようやく視界が開けてきました。


目の前にはダイヤモンドヘッド・ビーチの青い海とともに、ココ・ヘッドやワイキキビーチが一望にできる、360度のパノラマ風景が広がっています。このように山頂から全景を一望できることから、ダイヤモンドヘッドは古くからハワイの沿岸防衛の拠点として砦や砲台が造られ、要塞化が進められました。今まで通ってきた道や施設も、大部分がもともと軍事用に造られたものだそうです。



さて、しばらくうっとりと景色に見とれた後は、ロープウェイやエレベーターが待っているはずもなく、やはり同じルートを通って下山します。先ほど小雨がぱらついていたせいか、帰り道には綺麗な虹が出て、目を楽しませてくれます。もとの駐車場まで戻るとちょうどバスが来ており、「ワイキキはこちらよ!ワイキキ行きはこのバスよ!」としきりに運転手が言うので、とにかく急いで乗り込みました。


ジョーという名の体重120㎏以上ありそうな運転手はサービス精神満点で、公園や動物園を通るたびに、カタコトの日本語も交えながら絶えず乗客に解説を続けています。座席の後方でそれを聞きながら、我々はいつしか登山の疲れでうとうとと眠りに落ちていきました。

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