決死のタイ料理

 
人で夕食に行くことにした。ホテル前の広々とした6車線道路は車がびゅんびゅん走っているのだが、ここを決死の覚悟で横断し、レストラン街へと向かった。ところが行く予定だったビンミンというベトナム料理店がどうしても見つからない。近くを歩いていた警備員のおじさんに聞くと、あの店は移転していて、もうここには無いとのことだった。そこで、いくつか並んでいるレストランの中から、タイ料理店を選んで入ることにした。

速このSABAI DEE(タイ語で「元気です」の意)という名の店に入ろうとすると、どこからともなく10数台のバイク集団が現れた。彼らは大型アメリカンバイクに乗り、ゴツい体と太い排気音とともに次々とバイクを停め始める。まさにマッドマックスの世界である。「同じ店じゃないといいのになぁ・・・」という我々の願いもむなしく、彼らは次々とこの店に入って来る。どうやら常連のようだ。

かしながら、目下我々は食欲の権化であって、ほとんど彼らのことなど眼中に無い。とにかく「これでもか!」とばかりに料理をオーダーする。やがてChiken fried rice(焼めし)だの Stir fried vegetable(野菜炒め)だの ガーリック・チキンなどの大皿が来ると、バドワイザーと共に豪快に摂取していった。
ところで今回初めて気づいたのだが、グアムで売っているバドワイザーは、日本とは比べ物にならないくらいとにかくホントーにウマい!
日本で買うと「何だか薄いビール・・・」で終わってしまうバドワイザーなのに、こちらで飲むと断然ウマい。風土や鮮度の問題なのだろうか?

なお、例のバイク集団は気がつくと仲間同士で静かに談笑しており、むしろ我々よりもおとなしい人々だった。と、今度はドアが開いて腰に大型拳銃をさした制服警官が入ってきた。彼は店に入るとにこやかな笑顔で料理を注文し始める。やはり日本とはかなり違う風景だ。

後、再び決死の覚悟で道路を渡ってホテルに戻り、Mitsu嬢たちと別れた6人は、もはや酒など飲む元気はどこにもないほど疲れ果てていた。シャワールームは2つあるので、それぞれに別れて順番にシャワーを浴び、倒れるようにベッドに入ったのであった。



  
 
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