特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編

3章 Arabian labyrinth〜スーク・マディナ・ジュメイラ

バイに来たのは良いけれど・・・。ドバイのスーパーリゾートぶりを体験するため、渡航費用の大半をホテル代につぎこんでいます。この一点豪華主義のしわ寄せは当然、食事やおみやげ、現地観光、マリンスポーツなどにダイレクトに響いてきます。そんな状況下、超豪華ビーチリゾートでの一日目が幕を開けたのでした。

プライベート・ビーチ

リークのそばを通ってビーチへ向かいます。クリークは写真では緑色に見えますが、これはアオコのような植物プランクトンの緑ではなく、川底の白い砂と澄んだ水が映えているもので、魚もたくさん泳いでいます(ちなみに海水)。向こう岸にはミナ・サラーム(ミナ・アッサラム)とスーク・マディナ・ジュメイラが見えます。ミナ・サラームはアル・カサルよりも女性的な雰囲気の建物ですが、アル・カサルよりも色黒で茶色っぽい色をしています。クリークの上を一艘のアブラが走っていました。電動なのかほとんどエンジン音がしません、すべるようにミナ・サラームの方向に消えていきました。

「平和の港」ことミナ・サラーム スーク(市場)・マディナ・ジュメイラ

ラクダのオブジェが立っている小道を歩くと、すぐに視界が開けて海に出ました。バージュ・アル・アラブが眼前にそびえ立っており、至近距離から見る迫力は写真ではとても表現できません。このような建造物が砂浜の、しかも人口島に建っているなどということは、この目で見るまではなかなか信じられませんでした。まさに、ドバイ観光開発スケールの大きさには圧倒されます。「巨大」といわれるジュメイラビーチ・ホテルも、バージュ・アル・アラブの前では子供のように見えます。こうしてビーチから離れた沖合いに建っているのも、建物の影がビーチにかからないための配慮だそうです。

風が出てきて先ほどよりいく分過ごしやすくなってきました。この時は手ぶらで行ったので、写真は朝の散歩時のもの。逆光な上、もやがかかっています。

右はジュメイラビーチ・ホテル バージュ・アル・アラブとご対面!

シー・カヤック

ばらく首が疲れるくらい上を向きながら歩いていると、WATER SPORTSと書かれた看板がありました。ここではモーターボートや水上スキー、ボディボードなど11種類のウォーター・スポーツができて、ヨットやウィンドサーフィンのレッスンもあります。今回我々は予算と実力の関係でカヤック(カヌー)に乗ることにしました。沖にはオレンジ色のブイがいくつも浮いており、このブイよりも外側で遊ぶようにとの指示です。海水浴客への配慮なのでしょうが、暑すぎるせいか海水浴の客などほとんど見当たりません。

ライフジャケットを身につけ、さっそく乗り込もうとしたところ、ニョーボ河野はバランスを崩して早くも沈(ちん)!・・・。しかし、何とか船の上に這い上がってこぎ始めます。沖に向かって右手にはバージュ・アル・アラブ、左側にはシーフードレストラン、ピアシックの桟橋が海に突き出していて、眺めは申し分ありません。風を感じながら快調に漕いでいたら、ダンナ河野はつい油断して、ピアシックすぐ手前の何でもないところでいきなり沈!こんな時はあわてず騒がず船に乗り込んだままロールで起き上がる・・・などというテクニックは持っていないので、ロープをつかんでじたばたと船の上によじ登りました。

その後、ずぶ濡れになりながらも桟橋の下をくぐってピアシックを一周し、今度は反対側へと船を進めます。バージュ・アル・アラブのすぐ近くを漕いでいると、小さなモーターボートが波を蹴立てて近くまでやってきました。運転している兄ちゃんが「ヘーイ、大丈夫か?泳げるか?」と聞くので、「OK!」と答えると、「OK!」と親指を立てて去っていきました。君がそうやって横波を立てなければ、もっと大丈夫なんだけど・・・と、ぶつぶつ言いながら船を建て直し、しばらく遊んで岸へ戻ります。カヤックは30分でDhs. 30(30ディルハム)だったので、一人約1,000円くらいでした(※)。


ヤックを返しに行き、今度は海で泳ぐことにしました。ふつう砂浜だと波打ち際が多少濁っているものですが、砂の質が違うせいかきれいそのもので、足に細かい雲母片が貼りついたりもしません。また、ここの海は、太平洋のサンゴ礁とはひと味違う独特の青さと、驚くほどの透明度を持っています。もっともこの時期、海水はまるでお湯のよう、万一漂流してもかなり頑張れそうです。しばらく泳いだ後、波打ち際でカメのように腹ばいになり、波に揺られての〜んびり・・・。

ビーチにはパラソルのついたビーチチェアがいくつもセットされており、タオルも貸してくれます。ビーチチェアといってもパイプ製折りたたみの安っぽいものではなく、木製の重厚な造りをしていて、間に小さなテーブルが置かれています。そこにタオルを敷き、しばらく寝そべっているとまるで天国に来たようです。しばらくするとのどが渇いてきたので、近くのSimmersというレストランでコーラを注文しました。「外で飲みたいのだが・・・」と言うと、ビーチチェアのところまで持ってきてくれます。請求書にはシーカヤックの時と同様、ホテル名と部屋番号を書いてサインをすればOK、現金を持ち歩かずに済みます(2杯でDhs. 30でした)。

プライベートビーチだけあって、ここには宿泊客以外は入れないようで、あまり他の人と会いたくない人には最高です。いったいどこからどこまでがマディナ・ジュメイラのビーチで、どこからどこまでがバージュ・アル・アラブやジュメイラ・ビーチホテルのそれかは良くわかりませんが「ジュメイラみな兄弟」というわけで、宿泊客なら意外とどこへでも大手を振って行けそうです。ところでさっきから大きな玉網を持った兄ちゃんがうろうろしています。何を捕まえるのだろうと思って見ていると、彼は周囲に落ちているゴミを丹念に拾い集めているのでした。つまり、ほうきとちりとりを兼ねたもののようです。おかげでビーチには、ゴミひとつ見つかりません。


超VIPと遭遇?


屋へ戻る道沿いには、全身シャワーと足を洗うシャワーとがあり、ここで砂を落として部屋へ戻りました。お次はスーク・マディナ・ジュメイラへ、我々の泊まる1号ヴィラからクリークにかかる橋を渡るとすぐにミナ・サラームがあり、そこからまた橋を渡って中に入ります。スークの中は天井が高く、エアコンが効いていて快適です。ここにはアクセサりーや宝石の店、化粧品店、ブティックなどの他に、写真・絵画・彫刻・ガラス細工の店、じゅうたん・家具の店、土産物店、電気店、書店、薬局、銀行、レストランなどありとあらゆる店があります。見て回っていると時間が経つのを忘れるほどですが、これにスーパーやコンビニが一軒くらいあったらなぁ、と痛切に思いました。しばらく歩いた後、joga juiceという店でミント・レモネードとキウイ・アップルジュースを飲みました。いずれもDhs. 17、ミント・レモネードは病みつきになりそうな味でした。


書店に行くとドバイの観光ガイドや地図、絵はがき、UAEの他の首長国の本などがあります。下の写真は今年出版されたシェイク・モハメッド首長の著書「MY VISION」。内容は「世界一」を目標とするドバイの将来的展望であり、ドバイ経済を2010年までに今の2倍にするといったことが書かれています。

ダンナ河野が書店の入口でこれらの本を眺めていたまさにその時、むこうからその本の表紙とそっくりそのままな人物が歩いてくるではありませんか!鋭い眼光、顎全体を覆う豊かなヒゲ、白いカンドーラ(アラブ服)にゴトラと言われるかぶり物を身につけています。写真と違って黒ぶちのメガネをかけ、左右後方にお供?を2名引き連れ、タダ者でないオーラを発しながら悠然とこちらに近づいてきます。


「伝統的なアラブのリゾート」というコンセプトでマディナ・ジュメイラを創った本人だし、お忍びであちこち現れるそうだから現地を見に来たとしてもおかしくはありません。さらにここは王族や世界のVIPが宿泊する「マラキア・ヴィラ」も隣接しています。あるいは・・・!と思って、急いでニョーボ河野に知らせに行きましたが、少し離れた衣料品の店を見ていたため、二人で戻った時にはもうその人物は立ち去った後でした。そして一言「そんな偉い人がその辺を歩いているわけないでしょ・・・」。確かに日本人がアラブ人の顔を識別する能力など、あまりアテになりそうもありませんが、いったいあれは誰だったのでしょう?白日夢のような出来事でしたが、けっきょく真相は不明です。

その後、迷路のようなスークの中でウィンドウショッピングをしていたら、またさっきのjoga juiceというジュース屋の所に戻ってしまいました。もうお腹が空いて動けそうもないので、隣のBrewstersというレストランへ行き、さっそくビールを注文。バドワイザーやハイネケンがDhs. 22で、これはホテル冷蔵庫のタダじゃない方のミネラルウォーターと同価格です。これを2本ずつ注文し、ニョーボ河野はNYストリップという、ステーキの上にベーコンやチーズがのって野菜たっぷりなDhs.75、ダンナ河野はサーロインステーキのご飯つきDhs. 72を食べました。サービス料やら何やら込みで計Dhs. 235、ドバイにしては安上がりなディナーでした。

いろんな物を売ってます お約束のビールショット ビンボー人は肉を食え!

ドバイに来たのに、まだアブラに乗っていません。帰りはアブラで帰ろうと思いましたが、船着場が良くわからず、歩き回っているうちにスーク・マディナ・ジュメイラの正門に来てしまいました。宿泊客以外の人はここからスークの中に入るらしく、タクシーがたくさん停まっています。けっきょくここから再び中に入り、最初に来た道を戻ってホテルへ帰りました。

帰る途中、ヴィラの手前にある橋のたもとで警備員に止められました。ずっと中にいると忘れてしまいがちですが、やはりここはプライベートエリアになっており、外部からの進入を厳しく制限しています。例の円いルームキーを見せると、愛想良く通してくれました。

電飾アブラが停泊中 スーク・マディナ・ジュメイラの正門

ヴィラに戻ってくると、受付にいたバトラー君が、「明日チェックアウトですね」などという。「いや連泊だけど・・・」と不思議に思っていると、どうやら部屋を移らねばならないようです。つまりガルフ・サマーハウスになったのは初日のみで、明日はアラビアン・サマーハウスへお引越しとのこと。荷物広げるんじゃなかったー!

※ドバイの通貨はUAEディルハム(ディラム、ダーハムとも)で、AEDもしくはDhs.と表記するが、AEDなんて書くと自動体外式除細動器(心配蘇生法に用いる電気ショックの機械)みたいなので、ここではDhs.に統一。現在1ディルハムは約32円くらい。

エルメス販売館



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