特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編


16章 The Givenchy Spa 〜スパにおける男女の掟とは?

パの予約が取りにくかった理由はただひとつ、夫婦で同じ時間に予約を取ろうとしたからでした。イスラム教国のドバイでは、男女が公共の場で半裸で同じ部屋に寝転がるとか、そんな状態の女を男が、もしくは男を女がもんだりさすったりするなどということは許されないのです。だから店によっては午前中は女性のみ、午後は男性のみというように時間帯を分けたり、エミレーツタワーのH2Oスパのような男性専用のスパもあります。


◇ レジデンス&スパ ◇

ッカムも泊まりにくるというレジデンス&スパはまさに隠れ家そのもの、豪華なガーデン・ヴィラに16のスイート、32の客室があります。ここにはヘルス&ビューティー・インスティテュートという施設があって、ヘアサロンやフィットネスセンター、中近東の古代浴場のような雰囲気を持ったスパの「オリエンタル・ハマム」、そしてファッションや化粧品で有名なジバンシィの製品を使用する「ジバンシィ・スパ」があります。受付で出迎えてくれた可愛らしい女性は、ニョーボ河野が電話予約をした際に対応してくれた人だったらしく、満面の笑顔で我々を歓迎してくれました。ジバンシィ・スパのコースはフェイシャル・トリートメントとボディ・トリートメント、マッサージの3つに大別され、それぞれ細かくメニューが分かれています。今回我々が体験したコースは、スウェディッシュ・マッサージという50分のコース。


ソファに座ってミックスフルーツ・ジュースを飲み、それぞれに分かれて更衣室で着替えます。ここではバリ島の時のような紙パンティを履かされることはなく(でも女性はやっぱり紙製のTバックだったそうな)、下着一枚にガウンをはおり、例の魔法使いみたいなアラビア風スリッパを履いてリラックスルームに入りました。リラックスルームだけは男女共用で、上半分が少し起きた形の細身のベッドがたくさん並んでいます。ここで準備ができるまでしばらく横になり、隣のエステ室へと案内されました。冒頭で述べたような理由により、ダンナ河野を出迎えたのは若いセーネン。ささやくようなしゃべり方をする美青年なのでどうもやりにくい、枯れたおっちゃんの方がまだいいかもしれません。まずはおしぼりで両足を丹念にぬぐってくれた後、ガウンを脱いでベッドに仰向けになると全身に大きなタオルをかけられました。係のセーネンはマッサージをする部分だけタオルをまくり上げ、クリームを塗って入念にこすっていきます。右胸・肩→左胸・肩→お腹→左脚→右脚と進んでいきますが、さすがに仰向け状態の太腿はくすぐったく、おまけに空腹のせいで時々お腹がぐうぐう鳴るのが何とも恥ずかしいです。ところが次にうつ伏せになって脚から腰、背中へとマッサージされていくと本当に気持ちが良く、旅の疲れもあってうとうとしてしまいました。


ささやくような「フィニッシュ・・」という声ではっと我に返り、再びリラックスルームに案内されて横になります。「これはとても肌に良いクリームなので、どうかシャワーで洗い流さないで下さい」と係のセーネンが言うので、そのまま更衣室で着替えをし、ニョーボ河野と合流しました。スパのおかげですっかり軽くなった体ですが、全身にクリームを塗った上に服を着ているので、何日も風呂に入っていないような変な感じです。受付に戻ってしばらく係の女性とおしゃべりをし、支払いを済ませました。本来であれば一人Dhs. 310(約1万円)なのですが、ラッキーなことにサービス期間中だったので一人当たりDhs. 250にディスカウントしてくれました。

◇ Kamikaze Taxi in UAE ◇

て、夢のようなリゾートだったジュメイラ・ビーチに別れを告げ、今日からシティエリアに移動です。パレスに荷物を預けたままなので、いったんシャトルバスでパレスに戻り、荷物を受け取ってタクシーを呼んでもらいました。タクシーの運転手には必ず話しかけるニョーボ河野が「あなたはインド人ですか?」と質問すると、「ノー、パキスタン」と不機嫌な返事が返ってきました。ニョーボ河野は学生時代に1ヶ月くらいインドをひとり旅したことがあって、インド人には特別親しみを抱いていたから聞いただけなのですが、仲の悪い国同士だから仕方ありません。そのタクシーの運ちゃんは携帯電話をかけながら、広々としたシェイク・ザイード通りを100q近いスピードで突っ走ります。ちなみに外務省の海外安全ホームページには、「(アラブ首長国連邦は)タクシーが普及していますが、ドライバーの多くがパキスタン人であり、英語を解さない上、マナーも良くありません。」などという失礼なことが書いてあります。

交通ルールを守りましょう 世界一!を目指して

しばらく走ると前方に黒っぽい建設中の建物が見えてきました。現在世界一の台北101ビル(101階、508m)をはるかに超え、800m以上の高さを目指すという超高層ビル、バージュ・ドバイの建築現場です。未だ完成時の高さを明らかにしておらず、他にもっと高いビルが出来そうな場合は文字通り高さを上方修正しようという、設計方針をとっているとか(もっとも高さを公表したからと言って、他の国がこれを超えるようなビルをそう簡単に造れるとは思えませんが)。韓国、ベルギー、UAEの共同建設ですが、一時はあまりに低賃金で労働者を使うものだから暴動が起きて工事が中断したこともあるそうです。そのせいかどうか、我々がドバイに行った頃はあまり工事が進んでいませんでした。さて、間もなく車はエミレーツタワー、ワールドトレードセンターを経て、次なる宿泊地シェラトン・ドバイ・クリークに到着しました。

バージュ・ドバイ エミレーツタワー ワールドトレードセンター

〔後記〕バージュ・ドバイは、2010年1月4日に最頂部(尖塔高)828m、総階数160階で堂々の世界一デビュー。正式名称は、建設時に力を借りたUAEのハリファ大統領(アブダビ首長)にちなんで、バージュ・カリファ(ブルジュ・ハリーファ)と変更されました。アルマーニホテルをはじめ、各種高級マンションやオフィスが入っており、周囲には世界最大のショッピングモール「ドバイ・モール」や、世界最大の噴水、「ドバイ・ファウンテン」があります。ちなみにドバイ・モール内に造られた「ドバイ・アクエリアム」の幅32.88mという巨大水槽は、沖縄美ら海水族館の幅22.5mを大きく上回り、ギネス世界記録を達成しました。

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