特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編


15章 One & Only 〜砂漠の蜃気楼

ン・アンド・オンリー・ロイヤルミラージュ・ドバイ...何てクールなネーミングでしょうか。まるでリングアナウンサーが高らかに読み上げるスーパースターのリングネームのようです。ストーンコールド・スティーブ・オースティン、アメリカンドリーム・ダスティ・ローデス(古っ!)、マーベラス・マービン・ハグラー、イベンダー・ザ・リアルディール・ホリフィールド等々(※後述)。ロイヤルミラージュはしかし、そんな勝手な思い込みとは対照的に非常に静かで落ち着いた雰囲気のリゾートでした。


◇ パレス ◇

イヤルミラージュの施設は規模の大きい順に、モロッコ宮殿風の「パレス」、全室オーシャンビューの「アラビアンコート」、隠れ家的雰囲気の「レジデンス&スパ」の3つに分かれており、1kmに渡るプライベートビーチ沿いに造られています。我々を乗せた車はまもなくパレスに到着しました。運転手さんは道中、「ほらこの先にあるのがパームですよ」と教えてくれましたが、入口の建物と長い道路が続いているだけで地上からはよくわかりません。さて、パレスの中に入ると入口に小さな銅鑼(どら)があったので、そばにいた係のお兄ちゃんに「これ何に使うの?」と聞くと、「ご宿泊のお客さまが見えた時に歓迎して鳴らすのですよ、サー」と言うので、ダンナ河野がさらに「ふ〜ん、それで実際どういう風に鳴らすの?」と聞くと、お兄ちゃんはニッコリ笑いながら「コィ〜ン」と小さく鳴らしてくれました。


砂のような色をした建物と高い天井、落ち着いた雰囲気で、バージュ・アル・アラブから来たばかりの我々は落差の大きさに戸惑うばかり。ここではスタンダードクラスの部屋とスイートを見せてもらうことになっていたので、まずはスタンダードから拝見。やはり室内も落ち着いた雰囲気で、洗面所には可愛いアラビア風のサンダルがあり、窓からはコートヤード(中庭)とプール、そして高層ホテル群が見えます。工事中のものも多くて、まさにホテル建設ラッシュという感じです。


お次はスイートルームです、さすがに広くて家具・調度品も高級感があり、窓からの眺めも格別です。客室数250のパレスには、温度調節された大きなプールと4つのレストラン、3つの会議場、350人収容のボールルーム(舞踏場.)、テニスコートにゴルフグリーン、託児所まであります。また、隣接するレジデンス&スパとの間のビーチ沿いには、ウォータースポーツ・センターが造られています。ちなみにそれぞれ別の施設に行く際は、ロビーから出ているシャトルバスに乗って移動します。いちおう後から取りに来ることにしてパレスで荷物を預かってもらい、シャトルバスに乗って次の目的地「アラビアン・コート」へと向かいました。


◇ アラビアンコート ◇

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002年に新しく造られたアラビアンコート、最もパーム寄りに建っていて175の客室と4つのレストランがあり、海に向かって大きな翼を広げたようなデザインをしています。どうやらパレスで驚いていてはいけないようで、渋さに磨きをかけたような凝ったデザインに圧倒されます。パレスでは厳しい表情で描かれていたドバイ歴代首長の肖像画も、ここでは皆にこやかな笑顔を見せています。


美しい噴水と緑に満ち溢れた庭、真っ赤な花びらの浮かべられた池があって、思わずミナ・サラームを思い出してしまいます。ロビーの近くには、パソコンデスクがいくつも置かれた図書室のようなラウンジもあります。建物の中は人気(ひとけ)がほとんどなく、私語が禁止されているのじゃないかと思うほど静かです。客室はさらにシックで落ち着いた雰囲気をしており、すべてがオーシャンビューでプライベートバルコニーがついてます。

14時にスパの予約をしているので駈け足でパレスとアラビアンコートを見てきましたが、次のレジデンス&スパへ向かうためのシャトルバスが全然来ません。レジデンス&スパはパレスとアラビアンコートの間に位置しているのでそれほど遠くはありませんが、この炎天下を歩こうという気にならないくらいの距離はあります。さんざん待たされてバスに乗り、レジデンス&スパに着いた頃にはもうジバンシィ・スパの予約時間近くになっていました。そこでとりあえず昼食も食べずにスパへと急ぎます。


※「ガラガラ蛇」の異名を持つストーンコールド・スティーブ・オースティンはテキサス州出身でWWE所属のプロレスラー。本名スティーブ・ウィリアムズでデビューしたが、同名のレスラーがいたため州都オースティンにちなんでスティーブ・オースティンと改名した。ちなみに彼をスカウトしたのが当時WCWに所属していたテキサス州オースティン出身のダスティ・ローデス。アメリカン・ドリームのニックネームで往年の日本のリングでもお馴染みだったが、60歳を過ぎた今もリングに上がるというタフネスぶり。

マーベラス・マービン・ハグラーは80年代に無敵の強さを誇ったミドル級のボクサー。鍛え抜かれた肉体と華麗なテクニックで、「マノス・デ・ピエドラ(石のこぶし)」と言われたパナマの英雄ロベルト・デュランや、「ヒットマン」トーマス・ハーンズ、「天才」シュガー・レイ・レナードたちと数々の名勝負を繰り広げた。ちなみに「マーベラス(Marvelous)」というのは「驚くべき、不思議な」という意味の英語で、フランス語ではメルヴェイユ。そういえばバージュ・アル・アラブでもらったエルメスのコロンはオー・デ・メルヴェイユという名前だった。

さて最後に、史上最強といわれた「鉄人」マイク・タイソンを倒したイベンダー・ホリフィールドは、ロス五輪銅メダルやクルーザー級の世界統一王座を経てヘビー級に転向した異色のボクサー。驚異のスピード、テクニック、肉体改造により、合計4度ヘビー級王座につくという快挙を成し遂げ、「リアルディール(本物)」と呼ばれた。なお、マイク・タイソンとの再戦ではタイソンがホリフィールドの耳に噛みつくという仰天のアクシデント。ホリフィールドは2004年に引退勧告を受けたが、2006年に不屈のカムバック。2007年3月現在は44歳で、WBAで15位、WBCで10位にランキングされている。

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