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ケアンズ旅日記 その4

2月13日(日)
 ケアンズ4日目の朝。今朝の朝食は予定通りサラダとカフェオレ。旦那はパンとカフェオレの軽い朝食を済ませる。(結局昨日は手頃なパンが見つからず前々日に買っていたパンを食べたんだよね。)ラフティングと同様、更衣室はないので水着は最初から着ていく事になる。上からワンピースを着てシャツを一枚羽織ったら、昨夜のうちに用意しておいたバックを持っていざ出発。
ミコマスケイleafへの船はピアマーケットプレイスに隣接する港から出航する。ホテルから船まで5〜6分の散歩道。少し曇りがちな天気を心配しつつ、公園を抜けて桟橋へ。
 
 この港にはAからFまでの桟橋があるが、今日乗船する船は一番手前にあるAの桟橋の一番奥に停泊している。桟橋にはダイビング専門の船など沢山のヨットが停泊していて朝早くだというのになかなか活気がある。
目的の船につくと、名前を確認され船をバックに記念撮影。(もちろんこれは後から販売される。一枚20A$。買わなかったけどね。)チケットを出し残金を支払う。ここまでのスタッフはすべて外国人さん達で、日本人のスタッフが居ると聞いていたんだけど…。とちょっと不安になっていると、隣りの日本人客が少しトラぶったようで、スタッフが『かよこ!?』と呼ぶと、中から良く焼けた若い日本の女性が出てきた。
 これでとりあえずは大丈夫かなと安心して、急いでデッキへと向かう。デッキの後方にある窓に寄りかかれるようにシートを敷き、場所を確保。するとマストをはさんで反対側に初老のご夫婦が同じようにシートを敷いて場所を確保している。奥さんと顔を合わせて二人でにっこり。後からスタッフの一人が彼女に『You take a best place!!』といってたのを聞いて、一人心の中でにんまり。
なぜ初めての私たちが一番いいところを知ってるかって言うと、Ozの山内さんのおかげ。なんと言ってもここの場所を取るために早起きして、出航時間よりもずっと前にホテルを出てきたのだから。
 とにかく、確保したシートに寄りかかりながら前方に広がる海を眺める。とはいっても、まだまだ港の中なので、有明海のような海でしかないのだけれど…。
 
 船が出港すると、日本人はロケビンに集められ、かよこさんからクルージング中の注意や説明を聞く。ちなみに英語をしゃべれる皆さんは、デッキでそのまま放送を聞いていたんだけどね…。で、一通りの説明を聞き終わる頃には二人とも船酔いの気配が…。やばいかな??と思ったので船に置いてある船酔いの薬を口にして、デッキへ戻りお昼寝体勢。
 少しゆっくりしていると目の前の海がだんだんと綺麗な青に変わっていって、思い描いていたとおりの海原が広がってきた。すると、船縁付近にわらわらと人が集まっている。何かを発見したらしい、そうなると現金なもので、飛び起きて未だのんびりと昼寝を決め込む旦那を残し、人が騒いでいる方へと向かう。『Dolphin!!』という声を聞いて、船の起こす波間をじっと見ていると、イルカがJUMP!!初めて野生のイルカを間近で見た感動で、さらに元気になった私は軽い足取りでシュノーケリングの道具を物色に船の裏へと回っていく。用意されたシュノーケリングの三点セットは無料で借りる事ができる。
 そうこうしているうちに『体験ダイビングをご希望の方は・・・・。』と呼び出しがかかる。マーク式の承諾書兼クイズ書を渡され、説明・注意を聞きながら記入していく。一回のダイブで一変にもぐれるのは4人まで。今回は12名の希望者がいたので3回に分けてもぐる事に。私たちは二番目、11時からのダイブとなった。

 準備が終わった頃、船はとうとうミコマスケイReefへと到着。残念ながらこの日は風のためごく近くまで船をつけることができず、島への上陸は不可能になってしまった。その代わりといってはなんだが、船はシュノーケリングのスポットのごく近くに停泊。
 それぞれ、思い思いに海を堪能する。ボートでスポットまで行く人あり、グラスボートで出かける人あり。私たちは最初の組がチャレンジする様子を興味深く見物。いかにもハネムーンのカップルと女性の二人組み。まず、船の後方に渡されたロープをつかみ、その場で(勿論水中)マスクの中の水抜方法とレギュレーターが外れたときの対処方法(自分のものを再度付ける場合と、インストラクターの予備を付け直す場合。)をレッスンする。行けると思えば両手でOKサインをして、そのままダイビングへ。駄目だと思えば、親指を立てて上を指せば、潜らずに船へと上がる事になる。
 結局最初の組は女性の二人組みだけが潜ってハネムーンカップルは船へと上がってきた。次に一緒に潜る人とともにどうだったか聞いてみると、耳抜きが上手くいかなくて怖くて上がってきたとか。かなり心配そうな旦那は既に『俺がもし行かんでも、行ってきていいけ。』などと、心もとない事を言っている。
 自分の番までまだ少し時間があるので、船の周りを漂っている事に決めた私は、スタッフに『次に潜るんだけど船の周りで泳いでても良いか』って聞いたら、潮の流れを説明してくれたので、フィンとマスクをつけて、海へDive。海の水が心地よい。久しぶりの海を楽しむ。海はなかなかの透明度で、深い海底の様子も見ることができる。船の周りを一周した頃、準備するからと早々に呼び戻されてしまった。

 船の後部に階段がついていて、その先に少しスペースがあってそこで装備をつけ、海へと入る事になる。ライフジャケットをつけタンクを背負うと確かにかなりの重さになる。4人の準備が出来上がった頃、第一陣が帰って来た。スタッフに手伝ってもらって順番に海へと入る。ロープに並んでつかまると、一人ずつレッスンしていく。勿論私はダブルOKで、Divingへ。最後にうちの旦那さんがレッスンを受けたのだけれど、なんだかちょっと様子がおかしい。気になってかってにライフジャケットに空気を送り浮上する。かよこさんから潜っててと言われたものの、気になってみていると、どうも船に上がってしまったようだ。(後から聞いたら、マスク内の水が抜けずにコンタクトの目に凍みてしまったとの事。それに口だけで呼吸するのって結構難しいらしい。万年鼻炎の私には判りませんが…とにかくそんなこんなで深い海中に行くのは怖かったとか…)一瞬どうしようかと迷ったものの、『一人で行って良いから』と言う言葉を思い出し、そのままダイビングを続け、インストラクターの腕を持って海底へと向かっていく。潜り始めるとあっという間、見る見るうちに色とりどりの珊瑚が近づいてくる。あまりに普通に降りてきてしまったので、本当に何メートルも潜ったのかと不思議になり見上げてみると、たしかにはるか頭上に水面が見える。あまり頭を上げると浮かんでしまうので、すぐに又海底を見たものの、確かに水のそこにいるのだという確かな実感をそのときに感じた。海底には子供一人ぐらいなら簡単に隠れてしまいそうな大きなシャコ貝や赤青緑鮮やかな珊瑚に綺麗な魚の群れ等等が生きていて、今までに見たことの無い世界に圧倒され、夢中になっているうちにふと、珊瑚が遠くなっていき…。かよこさんが上昇を始めて、生まれて初めてのDivingは無事終了。
 
船に上がってシャワー(?)を浴びて、デッキへ向かう。と、のんびりと昼寝をしている旦那を発見。随分お腹がすいていたみたいで、早速ケビンへと向かう事に。
 ケビンの中にはシーフードを主体にしたバイキングが並べられている。この船はディナークルーズもしていて、今日の料理も専属シェフが作った自慢の品々。美味しいと言う話を聞いていた魚のフライと新鮮な海老、野菜サラダ等々を、白いお皿に山盛りにして、意気揚揚とデッキへ戻り、青空の下でのランチと洒落込む。噂どおり魚のフライは本当に美味しくって、当初1/3で良いからと言っていた旦那は美味しいねーといいながら、ぺろりと半分以上食べてしまった。仕方ないので私はもう1個取りにケビンへ。フライを取るついでに綺麗な桜色をした海老をさらに3尾追加。全部で海老何尾食べたんだろう??それにしても、あの海老は、どう考えても冷凍物じゃない美味しさがあったね。間違いなく近海物の新鮮な生海老をさっと湯がいて・・・。ああ、もう一回食べたい。

 さて、お腹も一杯になったので続いてはシュノーケリングに挑戦。嫌がる旦那をなだめすかして、無理やりボートに乗せて、ライフジャケット着用でシュノーケリングのスポットへ。太陽の光を受けてさらにそのカラフルな色が冴え渡る珊瑚礁の上をのんびりと浮かんだままで楽しむ。途中ジャケットが邪魔になってボートに戻し、水中の潜って珊瑚を間近で見てみたり、自由に動き回れる分ダイビングより向いているのかも。旦那の方も、ダイビングと違って今度は水面の近くだから不安が無いのか、それなりに楽しんでいるらしい。ある程度楽しむとさすがになれない水中で疲れたらしく、船に帰る。というので、お見送り。ボート待ちのブイにいるクルーに一声かけて、私はさらにシュノーケリングを続ける。ちなみに待っていた彼は若いからかクルーが気に入ったからか、最初のボートには乗れず、一回待たされてしまったらしい。(もちろん、海だから座って待ってるわけにもいかず、ブイにつかまって浮いていないといけないわけで、水中に疲れた人にはちょっときつい??)まあ、とにかく一人になった私は、再び水中に潜りつつ、クルーの華麗な(?)泳ぎを眺めたり、珊瑚礁の撮影をしたり、めったに体験できない南の海を十分に満喫。人影が減ったな??ふと顔を上げると、もう出発の時間。『泳いで帰るか?ボートに乗るか?』の声にせっかくの海を堪能すべく『SWIM』と答えて、船へ向けてのんびりと泳ぎだす。
 船までは目で見るほどの距離は無く、あっという間に着いてしまった。名残惜しいけれど、置いていかれては変える方法も無いので仕方なく船へと戻る。でも、もっと遊んでいたかったなあ。

 さて、ケアンズへの帰路は帆を張ってセイリング。ゆっくりと時間をかけてのんびりと船旅を楽しむという趣向らしい。
 水着からゆったりとしたワンピースに着替え、久々の海でけだるい体をシートに寄りかからせて大きな白い帆を見上げる。20分ほども走っただろうか、クルーがアンプとマイクのセッティングを始める。と同時にシャンパンが振舞われる。クルーの歌声とギターをBGMに夕日に染まるグレートバリアリーフを望みながらシャンパンで乾杯。今回の旅で最高に贅沢な気分になれたひと時。
 さて、今夜の夕食はピアのイタリアンレストラン。昼のバイキングで帰りの船酔いを心配してあまり食べてなかった旦那は(勿体無い!?)大変な空腹らしい。オーダーはチリ系トマトパスタ、カルボナーラ、ラムのローストそれに『ちき??スープ』(最初チキンスープかと思ったら、どうやら豆のような穀物のベジタブルスープだったけど。)
 そうそう、勿論VB(私用)とアイスコーヒー(旦那用)は欠かせません。昨日のT-bornの勉強を生かして、パスタは少ない方を頼んだものの、それでもやっぱり量が多いのです。
 その夜は、部屋でのんびりとしていたら外で破裂音が!!何事かと思ったものの疲れには勝てずそのままベッドへ。翌朝までぐっすりとオヤスミナサイ。



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