特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編

6章 Ski Dubai 〜砂漠のスキー・リゾート

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005年12月にオープンしたばかりのスキー・ドバイ! 25階建てビルと同じ高さに、幅80mの傾斜の異なる5つのスロープ(最大400m)を備え、面積約2万2,500平方メートルで、実にサッカー場3面分の広さです。ゲレンデは合計6,000トンもの雪を使用して氷点下1〜2度をキープしています。

スノー・パーク

ずはアル・カサルからタクシーに乗り、わずか5分(Dhs 9)でシェイク・ザイード通り沿いの、モール・オブ・ザ(ジ)・エミレーツに到着しました。その広さ60万平方メートル、400を越える店舗に、900の客室数を有する2つのホテル、7,000台の駐車場、14のスクリーンを持つ映画館・・・。ドバイの建物はどれもこれもスケールの大きなものばかりです。そしてこの中というか、隣に目玉であるスキー・ドバイがあります。建物を前から見ると、着陸脚を伸ばしてコンテナポッドを展開中の、サンダーバード2号みたいな形をしています。近くのジュース・バーでジュースを飲み(ドバイのジュースはどれも美味しい!)、さっそく受付に向かいました。


ところで我々二人は九州の出身、しかもディープサウス(何だそりゃ?)・・・。海には潜れても、スキーは体験程度のキャリアしかありません。ということで滑れる人は「スロープ」へ、滑れない人は「スノー・パーク」へ、既に受付のところから分かれています。


スノー・パークの料金は一人Dhs 60(約2,000円)で、防寒着上下と靴、靴下がついています。スロープは2時間でDhs 140、道具も貸してくれるそうだから比較的安いといえます。ここはグループ・レッスン(Dhs 120/60分)や、プライベート・レッスン(Dhs 300/60分)もあるので、時間のある人は試してみると良いでしょう(要予約)。受付でロッカー・キー(Dhs 10)をもらい、防寒着に着替えます。このキーは後で返すとお金が戻ってきます。ところでこの靴下、とても履く気にならない安っぽいザラザラのシロモノです。こんなものより手袋を貸してくれた方がよっぽど実用的なのに・・・。などと思いながら周りを見渡してみると、結構カンドーラやアバヤといったアラブ服を着た現地の人が多いようです。彼らは普段、男女ともにサンダルのようなものを履いているので靴下を持っていないのですね、納得。

洞窟を通って 雪と氷の世界へ すごいスピードです

中へ入ると寒っ!本当に一面銀世界です。雪の洞窟やかまくらみたいなもの、氷の彫刻やベンチなどがあり、親子連れがたくさん来ています。ボブスレーのように氷の滑り台を降りるのが大人気で、ヘルメットをかぶった子供たちの長い列が出来ています。その先には、急な傾斜地をそりやタイヤに乗って滑り降りるものがあり、こちらは空いていたので早速挑戦しました。

こける直前 2回目なのだ 子供たちは元気です

エスカレーターのような物に乗って上に登るとスタート地点に係員がおり、直前に降りた人とぶつからないよう見張っています。タイヤの上に座って順番を待つ間、係員はタイヤに付けられたロープをしっかり持っていますが、順番がまわってくると、このロープをいきなり「ぐりん」と引っ張ります。引っ張られたタイヤは乗っている人間もろとも回転しながら斜面を滑り降りていき、車止め(?)で止まります。ニョーボ河野は、きゃあきゃあ叫びながらゴール地点でタイヤから放り出されていましたが、果敢にも2回目にチャレンジすべく、また斜面を登っていきました。ここから上はネットで仕切られたゲレンデになっていて、リフトが設置されています。とてもアラブとは思えない、やたら上手なスキーヤーやスノーボーダーが軽快に滑っています。


最大傾斜角45度のスロープは、雪崩防止のため階段状の土台構造をしており、冷却用のグリコールを通すパイプが張りめぐらされています。ディスカバリー・チャンネルの「世紀の建造プロジェクト」という番組によると、この巨大なゲレンデは重量3,000トン(ジャンボジェット20機分)もあるので、建造時にはまず地上でゲレンデを造っておき、「ストランド・ジャッキ」という油圧式ジャッキ16基を使って高さ60mに吊り上げたそうです。なお、人口雪を作る際はまず24機のクーラー(10メガワット)で、室内をマイナス8度に下げます。次に水を霧状に噴射して雲を作り、核となる直径10ミクロンの氷の粒子を当てて雪の結晶を成長させていきます。トラブル続きにより工期は3ヶ月も遅れ、建設業者は莫大な違約金を払わなければならなかったとか。

モール・オブ・ザ・エミレーツ ◇


の巨大なショッピング・モールは、アラビア風のスーク・マディナ・ジュメイラとは異なり、まさにもうブランド品の山。好きな人にはたまらないのでしょうが、お金も知識もない我々はレポーター失格。道に迷いながら、おみやげ用の現地衣装の店などを見て回りました。スポーツ用品店に入ると、「武道」と書かれたテコンドーや空手の道着、ヌンチャクなんかを売っています。マリン・スポーツのコーナーには水中銃がずらり。一万円を切る価格なので、日本とは比べ物にならない安さです。もっとも日本でこんなモノ持って海に入ったら大変、たちまち漁師さんが追っかけてきます。ドバイでは使用が認められているのでしょうか・・・?


さて、お次は念願のスーパー・マーケットに行きました。やはりドバイは観光客には高いけど、生活必需品は何もかも安いという印象です。たとえばフランスパンがバゲット(※)1本Dhs 1だから、日本円で30円ちょっと・・・。さっそくペリエ6本入りと缶詰などを買い、お惣菜売り場でチキンの丸焼き、焼きそば、ライスなどを詰めてもらいました。店内はすごい広さで、ありとあらゆる食材や衣服に雑貨、観葉植物などを売っています。もしや、という淡い期待を持って探しましたが、やはりお酒は一切置いていません。

※細長いフランスパンをバゲッド(baguette)と呼びます、もともとは棒とか杖を意味するフランス語。バケットとも言われてますが、バケット(baquette)はバケツという意味なので間違い。

広大な店内です 米は長いのも短いのもよりどりみどり

次に鮮魚売り場をのぞいてみたダンナ河野は、思わず「あっ、チヌだ!」。何と、日本でもおなじみの魚がたくさん並んでいます。チヌ(クロダイ)、マナガツオ、アラカブ(カサゴ)、イワシ、スズキ、ベラ、フエフキダイ、シロギスなどなど。厳密には近縁の別種かもしれませんが、見た目はなつかしい姿形のものばかり。魚はどれも目が澄んでいて、とても鮮度が良さそうです。もちろん貝類やタコにイカ、エビ・カニ類も豊富です。ちなみにドバイでは魚を頭ごと調理して、目玉も好んで食べるそうです。豊富なDHA、EPAの摂取が脳細胞を活性化させるといわれますが、こうした脳力開発がドバイの急速な発展を促す原動力のひとつなのかも・・・。

さかなを食べると〜♪・・・日本でもおなじみの魚たちが並んでいます

そうこうしているうちにだんだんお腹が空いてきたので、フードコートへ行きました。ここはダイエーの地下みたいな感じのところで、テーブルがたくさん並んでおり、周囲のいろいろな軽食店で注文した物を自分で運んできて食べるのです。ニョーボ河野はマクドナルドのハンバーガー、ダンナ河野はモンゴリアン・バーベキューという定食をそれぞれ持ち寄って食べました。

ロブスターはキロ2,000円 自転車の曲乗りに人だかり

帰りはタクシーで再びアル・カサルへ行き、アブラに乗ってヴィラに戻りました。バトラー君がレセプションで出迎えてくれて「何を飲むか?」と尋ね、お酒を作ってくれました。バカルディ・ホワイト(ラム酒)をソーダ割りにしてもらい、太鼓の形をしたテーブルで飲みました。このサービスは時間帯が決まっているようですが、もちろんお酒代はタダ。いちおう遠慮して我々としては少な目の2杯ずつを飲み、部屋へ帰りました。ゆっくりと湯船に浸かってくつろぎ、氷を持ってきてもらって飲んだくれます。「ドバイに来たらマディナ・ジュメイラだけで良いのではないか?」などという暴論を唱えたくなるほど、ここは居心地の良いところです。さあ、明日はマディナ・ジュメイラにある、他のホテルを一通り見て回って来よう。

Baccaratバーゲン会場



ドバイへの道!

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