直線上に配置

☆ 弾丸ツアー in バンコク~世界一な夜景の旅! ☆

第5章 リバー ビュー スイートからの眺望

真右側が、先ほど降りて来たサパーン・タクシン駅です。大渋滞中のサトーンヌア通りと平行して、電車が走っています。BTSは高架鉄道なので踏切はありません。バンコクに日本式の「開かずの踏切」があったら、目的地には永久にたどり着けないかも。ところでここはサトーン船着場にも近い便利な駅ですが、廃止が決まっているそうです。なぜなら乗り場が片側しかない単式ホームで、ラッシュ時には大混乱。単線だから発車するまでは反対から来た列車は待たなければならず、便数も増やせません。


Saphan Taksin Station/Bangkok BTS Skytrain Silom Line

そこで駅を廃止して、ホーム部分を利用して複線化する準備を進めています。しかし廃止となれば、サトーンからのツーリストボート利用客が不便になるので、一駅手前のスラサック駅から、「スカイウォーク」と呼ばれる空中歩道の建設を進めているのだとか。

さて、バルコニーに出た第一印象ですが、「手すりが低いだろ!?」。身長が172cm程度のダンナ河野で、胸ぐらいの頼りない高さだから、背の高い欧米人はさぞ心細いことでしょう。思わず足がすくみそうですが、これは医学的には、強い刺激により平衡感覚が正常に機能していない状態だそうな。ついでに「自己防衛」とか「種の保存」といった本能が勝手に働いて、お尻がむずむずしてきます。この感覚を味わってみたい方は、この章の3枚目の写真の下に、YouTube動画へのリンクがありますので、そちらをご覧下さい。



◇ ゴースト タワー ◇

それでもチャオプラヤー川を中心に広がる風景は雄大そのもの。生ぬるい風に吹かれながら、いつまでもうっとりと見とれていました。こちらから見て前方が、チャオプラヤー川の下流です。上流側はほとんど見えないので、かなり南向きの部屋なのでしょう。目の前には工事中のビルがあり、右隣には建物の構造や半円型のバルコニー形状がこのホテルにそっくりなビルがあります。金色のドームをかぶせれば、そのまま「ミニステートタワー」という雰囲気ですが、どす黒く変色した廃墟のようなビルで、とても人が住んでいるようには見えません。



実はこれ、「サトーン・ユニーク・タワー」といって、90年代にステートタワーと同じ会社が着工した、49階建て高級分譲マンションなのです。659世帯が入居する予定でしたが、1997年のアジア通貨危機で親会社が倒産し、完成間近で建設が中止されたそうです。今では「ゴーストタワー」などと呼ばれ、勝手に入り込んで生活している人もいるのだとか。

Exploring the BANGKOK GHOST TOWER - Sathorn Unique - Suicide of 5th December 2014 location (YouTube動画):awesomeTRAVELness(英語) 〕 注:音声が出て、新しいタブで動画が開きます。高いところが苦手な方は閲覧注意です。(特に後半11分25秒以降)

現在は廃墟となっており、心霊スポットとしても知られるサトーン・ユニーク・タワー。右はワット・ヤンナワー。

せっかくだから看板代わりに使われているらしく、三菱アトラージュ(ミラージュ系の海外向けセダン)や、コカコーラの広告が貼られています。

◇ バンコクの街とチャオプラヤー川 ◇

バルコニーから見て左手には、首都第二高速道路が走っており、チャータード スクエアという三角形をした27階のオフィスビルが建っています。それから、さっきから気になってしようがないのが、右奥の川沿いに建つ三兄弟のようなビル。左側の2つはコンドミニアムで、右側の川沿いに建っているのが、「チャトリウム ホテル リバーサイド バンコク」です。36階建てのホテルで、目の前にフェリー乗り場があり、サパーンタクシン駅からホテル専用のシャトルボートで送迎してくれるという、楽しそうなホテルです。


さて、中央の橋は「キング・タクシン橋」といって、手前のサトーンヌア通りと、奥のサトーンタイ通り、上を走るBTSシーロム線がここを通って対岸に渡っています。サトーンタイ通りの、そのまた先の川沿いには、「ワット・ヤンナワー」という、ラーマ3世の建てた美しい装飾の寺院があります。



上写真手前の「R」と書かれた平たい建物は、すでに撤退してしまったロビンソン・デパート。そのまた上に建っている真っ白な建物は、「センター ポイント シーロム」というサービスアパートです。住人はせっかくデパートの上に住んでいたのに、なくなってさぞ不満だろうなあ。次にその隣、リバーサイドに建つのが、名門「シャングリ・ラ ホテル バンコク」です。2つの棟に分かれていて、25階建てのシャングリ・ラ・ウィングと、16階建て全室リバービューのクルンテープ・ウィングがありますが、この部屋からはクルンテープ・ウィングだけが見えました。シャングリ・ラの対岸にあるのが、第4章冒頭で紹介した、タイで2番目に高い「ザ・リバー」です。


それにしてもバンコクの街を走る車はカラフルで、上空から見るとほとんどミニカーです。何しろタクシーが、黄色と緑のツートンカラーだったり、ピンク、ブルー、レッドにオレンジだし、バスや清掃車までが派手派手なカラーリングをしているからでしょう。



ところでタイのタクシーは、メーターを使わなかったり、使っても改造していたりと、「ぼったくり」的であまり評判がよろしくありません。これはタイのタクシー運転手さんが、かなり低所得であることも背景にあるようです。「ならば料金完全事前交渉制のトゥクトゥクに乗ろうではないか」ということで、滞在中は主にこの可愛い三輪自動車で移動していました。



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