特集! ロケ地:パラオ

 
章 ウエストプラザ・バイ・ザ・シー


ロール島中心部から北に約1kmほど行くと、海に向かって細長く突き出たふ頭、「Tドック」があります。旧日本軍の荷揚げ場だった頃から使われているというこのふ頭に続く道路のふもとには、ウエストプラザ・バイ・ザ・シーがあり、ふ頭の先端部にはウエストプラザ・コーラルリーフが建っています。パラオで唯一の地元ホテルチェーンであるウエストプラザホテルは、この海沿いの2店舗に加え、街中にはダウンタウン、デセケル、マラカルの3店舗があり、全部合わせてウエストプラザ5ホテルと呼ばれています。

写真提供:パラオ政府観光局様

ウエストプラザの本店であるバイザシー(West Plaza by the Sea)、そういえばハワイにもキャルバリー・バイ・ザ・シー教会とかジョン・ドミニス・チャペル・バイ・ザ・シーのような、海のそば(by the Sea)にある教会やチャペルがありました。ウエストプラザ・バイ・ザ・シーもその名の通り表も裏も海に囲まれており、36室すべてがオーシャンビューの部屋です。ちなみに上写真の左上くらい、内陸部のひときわ大きな白い建物がパレイシアホテル。そこからTドック方面の海に降りてきて、陸地部分が狭くなったあたりの道の左側、屋上がグレーで長方形の建物がバイザシーです。

※Address:P.O.Box 280, Koror, Republic of Palau 96940  http://www.wphpalau.com/index.html
Google Earth の座標はこちら→ 7°20'55.71"N 134°28'48.52"E

地図提供:ベラウツアー様  全体地図はこちら→JPG(242kb)     PDF(467kb)
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◇ パラオの朝 ◇

屋に備え付けの目覚まし時計がけたたましく鳴り始めました。少し進んでいるらしく、予定より15分くらい早いので、しばらくバルコニーでぼ~っと朝日を浴びながら海を眺めます。やはり人間て太陽を浴びると目が覚める動物なのだなあ、などとどうでも良いことを考えつつ着替えを済ませてエレベーターで下に降りました。1階のデソメルレストランに入ると、ビュッフェ形式の朝食会場になっています。さすがに昨日食べすぎてあまり食欲がありませんが、シューマイとかフライドライス(焼き飯)、焼きビーフンなどを食べ、時間に余裕があるのでのんびりとコーヒーを飲んでくつろぎました。


◇ バイザシー ◇

合時間が近づいたのでロビーに行くと、ダンナ河野以外の「パレイシア組」5名とベラウツアーのタダさんがすでに来ていました。バスに乗り、まずはパレイシアからは車ですぐの距離にあるバイザシーホテルのインスペクションに出発です。昨夜は暗くて何も見えませんでしたが、明るい光の中で見ると「あれ?」という雰囲気です。とりあえずここに泊まっているJALセールス九州さんの社員7名、いわゆる「バイザシー組」と合流し、何となく微妙な空気の中、ホテル見学が始まりました。


3階建てのこのホテル、中に入るとこじんまりとしたロビーがあり、トヨタレンタカーのオフィスとレストランが隣にあります。日本語の話せるスタッフはいないので、係の人の説明をタダさんがその都度通訳してくれます。部屋はスタンダードルーム、デラックスルーム、ペントハウススイートの3種類があり、キッチンつきの部屋が10室あります。なお、シャワーのみの部屋がスタンダードルームで、バスタブつきの部屋がデラックスルーム。今回はデラックスルームとペントハウススイートの両方を見学させてもらいましたが、何しろエレベーターが(荷物用しか)無いので、暑い中ふうふう言いながら階段を登ります。


まずはデラックスルームに案内されました。室内はタイル地の床と白い壁で清潔感があります。ただ、どちらかというと簡素な雰囲気で、パレイシアホテルのリゾート感とはやや異質な印象です。次にペントハウススイートに入ります。キッチンつきで広々としており、明るくて開放感があります。通常のツアーでは部屋はスタンダードルームで、こういうペントハウスやキッチンつきの部屋はリクエスト扱いとなり、ふさがっている時期も多いので前もって予約が必要とのことです。


さて、ホテル 1 階のロビー内にはレッドルースター・カフェというレストランがあります。ここはウエストプラザ・マラカルの、真向かいのレストランが移転してきたもので、ウエストプラザでレストランつきなのはこのバイザシーのみ。ちなみに「レッドルースター」とはパラオで生産されている地ビールで、ダーク、ライト、マンゴー、ペールエールなどの種類があります。その「レッドルースター」の直販店だけあって、ジョッキやTシャツのようなオリジナルグッズも売っています。幅広いメニューがあり、例えばみそラーメンやしょうゆラーメンのような日本的なものもあって、小チャーハンつきのセットで8ドルくらいとのことです。中は禁煙ですが、外に出て食べる分には大丈夫。店内には早くもクリスマスツリーが飾られ、数組の利用客が談笑していました。


「レッドルースター」のroosterというのは、雄鶏(おんどり)という意味の英語でcockと同じです。しかしcockには下品な意味もあるので、アメリカではroosterが一般的であり、料理人を意味するコックはcook(クック)です。話はまたしてもそれますが、昔見た映画で「勇気ある追跡」という作品がありました。ジョン・ウェインの扮する「ルースター・コグバーン」と称する、片目の酔いどれ保安官が活躍する物語です。本作で彼は馬上で手綱を口にくわえ、拳銃とライフルを両手撃ちするという名場面を熱演し、アカデミー主演男優賞を受賞しました。この主人公は大変魅力的なキャラクターで、後に主人公の名前を取った「Rooster Cogburn(邦題:オレゴン魂)」という続編まで作られました。


ところで、パラオには公共交通機関がほとんどないので、このホテルのようにレンタカーのオフィスが入っているのはとても便利です。しかもパラオでは30日以内の滞在なら、日本の免許証で運転できるとのこと。ただ右側通行というのは慣れないうちはかなり戸惑うので、交通事情のあまり良くないパラオでは運転には注意が必要です。さて、レストランから外に出てふと海に面した通路を見ると、テーブルと椅子の上にウエットスーツが無造作に干してあるのが見えました。実際に宿泊したバイザシー組の微妙な空気から見て、やはりここは雰囲気重視というより、ダイバーをはじめとする長期滞在者にとって、経済性や使い勝手の良さが優れたホテルといえそうです。


バイザシー組と一緒にバスに乗り込み、ホテルを後にします。お次は朝出発したパレイシア・ホテルに戻って、ここでのホテルインスペクションとなります。

オメガ時計バーゲン会場



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