特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編

8章 Mina A'Salam 〜港町の亀

日、何気なくGoogleで「マディナ・ジュメイラ」を検索したところ、検索結果全12,400件中、「ドバイへの道〜出発準備編 第5章」が検索順位における堂々の第1位!つまり最初のページの1番上に表示されました。こんな順位はすぐ入れ替わるのでしょうが、やはりナンバーワンというのは素直にうれしいものです。同時に、ドバイはまだまだ日本では認知度が低いんだな、という感想を持ちました。


オーシャン・スイート ◇

ル・カサルを後にした我々は、今度は「平和の港」ことミナ・サラーム(ミナ・アッサラム)へ向かいます。と思いきや、バトラー助手君は我々をバギーに乗せ、海側へ続く小道をどんどん走り始めました。どこへ行くのかと聞くと、「ちょうど部屋が空いたから、ガルフ・サマーハウスのスイートルームを見に行こう」との事、もちろん異議なし。このオーシャン・スイートはダル・アル・マシャフのヴィラの中でも最高級の部屋の一つです。我々が最初に泊まった部屋と色調は似ていますが、部屋の広さは2倍の120平方メートルもあります。ここはすべて1階に造られていて大きなバルコニーが2つあり、ビーチへのアクセスと眺めは抜群です。慌しい日程の我々は、こういうところに飽きるほど滞在できたらどれだけ幸せだろう、などと相変わらず「マディナ・ジュメイラ信者」状態に陥ってます。

ビーチが目の前に広がっています これ欲しい!ジュメイラ印の貨物型バギー

平和の港 ◇

て、今度こそアブラに乗ってミナ・サラームへ向かいます。今回乗ったアブラの船頭はここらには珍しい気難し屋で、バトラー助手君が船に勢い良く飛び乗ったのが気に入らないらしく、「安全第一だから規則を守れ!」と、いつまでも文句を言ってました。ところでドバイのこういうところで働いている人たちはほとんどがインド、パキスタン、フィリピンなどからやってきた外国人です。このように外国人が多いと治安が悪いのではないか?という気がしますが、実はドバイでは外国人が職を失うと即、国外退去させられるそうです。冷たいようだけど、失業者が生活に困って犯罪に走ることを未然に防いでいるというわけですね。

クリークを進む道中、バトラー助手君に「ここらで安くてうまい店はないか?」と聞くと、「ホテルの中はどれも高いので、やはりスーク・マディナ・ジュメイラの中のレストランが良い」とのことでした。ミート・カンパニーという肉料理の店がおすすめだそうです。スークではヌードルハウスという店が安くてうまいと聞いていたので初日に行ってみたのですが、人が多くて入れませんでした。今夜はどこで食事しようか、などと考えているうちに早くもミナ・サラームへ到着してしまいました。


ホテルの外壁はアル・カサルよりも濃い色で、上から見るとL字形をしており、クリークの終点部に建っています。アル・カサルの男性的な壮麗さや人工美とは異なる、女性的なやさしさと自然美とでもいうのでしょうか。とても落ち着いた雰囲気で、「長く滞在するならこちらかな」という印象です。エントランスには容姿端麗な男性、女性スタッフがお客様を出迎えます。いたるところにバラの花が飾られ、緑に囲まれた美しい噴水があります。ロビーには一面に花びらを浮かべた池があり、木や石を多用した重厚な造りをしています。もちろん眺めはマディナ・ジュメイラ随一の素晴らしさ。クリークの向こう側にアラビア湾の澄んだ海、そしてバージュ・アル・アラブが一番見映えのするシルエットで目に入ってきます。


バトラー助手君がホテルの人に説明をしてくれたので、すぐに部屋を見ることができました。ここはデラックス・バルコニー・ルームという、スタンダード・タイプの部屋です。ミナ・サラームでは一番面積が小さい部屋ですが、たっぷり空間をとった広々とした造りをしています。一つ一つの家具、調度品、窓の形にいたるまでこだわりが感じられ、おしゃれでエキゾチックな雰囲気を満喫できそうです。


部屋を見終わってホテルの中をいろいろと見て回っていると、オープンカフェのすぐ外側のクリークが一部仕切られていて、中をウミガメが泳いでいます。どうしても見たいのでレストランのボーイさんに「カメを見に行きたいから店の中を通って良いか?」と聞くと、「どうぞどうぞ」と言って快く通してくれました。近くで見ると1mもない大きさで、くちばしが鳥のようにとがっているからタイマイでしょうか。観光客がエサをやっているのですが、動きがとろいので集まってきた魚にほとんど横取りされています。ミナ・サラーム周辺のクリークがやたらと魚影が濃いのは、この餌付けが原因かもしれません。


売店に入ると、とても感じの良い女性の店員さんが歓迎してくれました。どこの店でも必ず売っているラクダのあやつり人形がここにもあります。これは上手な人が操作すると本当に歩いているように見える可愛い人形で、ダンナ河野は前からずっと気になっていてぜひ欲しかったのですが、荷物が増えるので最終日に空港で買うことにしました。(結局空港には売ってなくてがっかり・・・)。


ところでホテル前のクリークに浮かんでいるダウ船(写真右)ですが、いつ見ても同じところに停泊しているような?・・・日本を出る前に写真やネットで見たときも、まったく同じ場所にあったような気がします。バトラー助手君に確認してみたところ、これは風景の一部、つまりただの飾りの船なので動くことはないそうです。



部屋へ戻ると、大急ぎで荷造りを済ませました。いよいよマディナ・ジュメイラとは今日でお別れです。バトラー君たちには本当にお世話になったので、以前グアムから帰ったときに両替しそこねた10ドル札をチップとして渡しました。ドバイでは特にチップや枕銭に気をつかわなくても良いようですが、いろいろ無理言って手配してもらったので感謝の印です。こんな時は紙幣を人差し指と中指にはさみ、握手をしながら渡すのがスマートなのだとか。「あなたは我々のグレイトなヘルプになってくれた、ありがとう」と言うと、彼はとても喜んでくれ、最後の仕事としてバギーを呼んでくれました。そして我々を乗せたバギーは細い小道を走り、いよいよ次なる目的地バージュ・アル・アラブへと向かったのでした。

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