特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編

5章 Meandering waterways 〜アブラが往く

U
AEの代表的な英字新聞「GULF NEWS」を見てみましょう。記事はレバノン情勢一色で、激しい論調でイスラエルを非難しています。それもそのはず、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラがイスラエル軍兵士を拉致した事件をきっかけに、7月13日午前6時すぎ(日本時間同日正午すぎ)、イスラエル軍がベイルート国際空港を爆撃したのです。これがちょうど我々が日本を出発した日で、その後も戦火は拡大しています。

小太りバトラー君とその助手 アラビアン・サマーハウスへご案内

アラビアン・サマーハウス

ラビア半島の正反対に位置するUAEドバイは、そのような緊迫した国際情勢をよそに平和そのもの。オフ・シーズンなのに多くの外国人観光客で賑わっています。さて、アラビアン・サマーハウス15号ヴィラへ到着した我々は受付を済ませ、1501号室へ案内されました。デニス・クエイド似の小太りバトラー君に連れられて部屋へ入るなり、ニョーボ河野はまるで女子高生のごとく「かぁわいい〜!」を連発し、「ガルフ・サマーハウスよりも良い」などとと断言する始末。

ウェルカムフルーツ&お菓子



確かにガルフ・サマーハウスの落ち着いた雰囲気とは一味違う、とても色鮮やかで可愛らしい造りをしています。テーブルには小さな花とフルーツ、お菓子類が置かれており、照明や家具、調度品の一つ一つがとても凝っていて目を楽しませてくれます。広々としたソファには色とりどりのクッションが立てて並べられていて、両脇にある寝袋みたいなクッションが手すりになっています。そしてガルフ・サマーハウスとも共通する、寝心地最高のベッド。ダンナ河野は思わず、不二子ちゃんに襲いかかるルパン三世みたいに、手のひらを合わせてベッドにダイブしたのでした。

インテリアも一味違います 寝心地最高!のベッド

バスルームを見ると、これまた広くて豪華な作りをしています。ベッドからしぶしぶ降りてきたダンナ河野も、特にこのぜいたくなバスルームが気に入りました。カーテンで仕切られて遠慮がちに入るユニットバスが大嫌いなので、浴室が快適だと幸せな気分になる習性があります。

ウォークイン・シャワーとおしゃれなクローゼット 便器の横にビデのついた個室トイレ。

ルーム・キーがまだ発行されていないようで、しばらく部屋で待機することにします。あの円盤状のキーに電子情報を読み込ませるのは結構難しいらしく、こっちのキーでは開くのに、もう一つのキーでは開かなかったりします。ベッドに寝転がってしばらくガイドブックなどを読んでいると、バトラー助手君がキーを届けに来ました。さっそく外出することにします。

石を多用した広々とした洗面台と浴槽 アメニティも充実しています

バトラー君に頼めばすぐに「バギー(電動カート)」を呼んでくれますが、今回はアブラに乗ってみることにしました。アブラはマディナ・ジュメイラの敷地内に張りめぐらされたクリークを通行する水上タクシーで、ホテル宿泊客ならいつでも無料で乗ることができます。全長3.5キロ以上に及ぶこのクリークは、マディナ・ジュメイラ敷地内のあらゆるところに通じています。深さ約1.2mで、アラビア湾から直接海水を取り入れており、4時間に1回水が入れ替わるようになってるそうです。海藻やゴミをしょっちゅう取り除いているので本当にきれいです。我々の部屋のすぐ前のクリークには船着場があるので、ここでしばらく待つことにしました。

天幕に覆われたアブラ乗り場 アブラ充電中

すでに一艘のアブラがつながれていて、電源コードが船から地上に延びています。しばらくすると、アブラがもう一艘、水面を静かに波立てながらやってきました。カヌーのように体半分を船の中に入れた船頭さんが乗っており、船を寄せるのがとても上手なので、簡単に乗り移れます。船頭さんの話では、この停泊中のアブラは充電中で、スウェーデンのボルボ社製の大きなバッテリーをいくつも搭載しており、充電時間は約5時間とのことです。適当にその辺に座り、アラビアン・サマーハウスを後にして、一路マディナ・ジュメイラの玄関口、アル・カサル(アル・カスル)へ向かいました。

腕の良い船頭さん サマーハウスを後にします

アブラは電動なのでとても静かで、かきわけて行く水の音がわずかに聞こえる程度なので、会話も不自由なくできます。川面を渡る風も心地よく、眺めはどこを切り取っても絵になるような風景ばかり。途中、他のアブラとすれ違ったので思わず子供みたいに手を振ってしまいました。

アブラが往く! すれ違うアブラにごあいさつ

アル・カサルにて ◇

はアルカサルの裏手に着岸しました。ここからホテルの中を通り、金ピカの鏡張りエレベーターに乗って、正面ロビーのタクシー乗り場へ向かいます。それにしてもアル・カサルは内装・外装ともに豪華でカッコ良く、人気が高いのもうなずけます。タクシー乗り場にはベンツやBMW、ベントレーなどの高級車が並んでいます。また、民族衣装を身にまとった、非常に背が高かったり、ゴツかったりする男性の係員がたくさんいてなかなか迫力があります。これもイメージ戦略なのでしょうか。ミナ・サラームの場合はどちらかというと、きれいなお姉さんや、スリムな二枚目風の男性が多かったように思います。


お掃除中なのだ アル・カサルに到着

ところで、以前インターネットでアル・カサルについて調べた時のことですが、ロボット型検索エンジンで「アル・カサル」を検索すると、どういうわけか「大日本帝國憲法」などというサイトが出てきて、びっくりしたことがあります。どうやら条文中に「必要アル場合ニ於テハ勅命ヲ以テ・・・」だの、「臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ・・・」などという文章がいくつも出てくるのが原因のようです。戦前の法律は文語体の漢字カタカナ混じり文で、濁点や句読点もないから、現代人には読めたものではありません。なお日本では当時、新聞の見出しや看板などの短い文章の横書きでは、アラビア語のように右から左へと書いていたようですね。



ダンナ河野はタクシーを待つ間、あちこちで写真を撮りまくっていたのでニョーボ河野とはぐれてしまいました。ニョーボ河野がロビー付近のごついお兄ちゃんたちに「こういう特徴の男を見かけなかったか?」と尋ねたところ、「あなたのご主人はさっきからあそこで写真を撮ってますよ」と教えてくれて無事合流できました。やはりこのホテルは、外観だけでなく部屋の中もぜひ見たい。というわけで、明日はミナ・サラームも含めて、本格的にホテル見学に行こうと思います。さて、まもなくタクシーが来たので、モール・オブ・ザ・エミレーツへ向かいました。世界でも最大規模といわれるこのショッピングモールの施設内に、人工スキー場「スキー・ドバイ」が造られています。

Kiplingバッグ バーゲン会場



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