特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道〜現地渡航編


13章 Marina 〜リゾート最後の夜

のようなリゾート・ステイも今日で最後です。今夜くらいパーッと行こうじゃないですか・・・と言いたいところですが、「諸般の事情」によりそうもいきません。バトラーA君のおすすめはやはりバージュ・アル・アラブの海底レストラン「アル・マハラ」だそうで、彼が言うには「ここはドレスコードがほかより厳しいですが、上着などは私どもで用意しますから大丈夫ですよ!」とのこと。しかし服装の問題ではありません、BAAの最上階レストラン「アル・ムンタハ」やアル・カサル沖合いのシックな桟橋レストラン「ピアシック」もご同様、主に経済的問題なのであります。


マリーナ ◇

はいえ、せっかくドバイに来たのだから、やはりそれなりのところでシーフードを賞味したい、いやそうすべきである、そうした経験が今後旅行業を営んでいくための貴重な糧(かて)となるはずだ・・・。こうしたダンナ河野の熱弁により、けっきょくジュメイラビーチ・ホテルの沖合いにあるシーフードレストラン「マリーナ」に行くことになったのでした。ここは別名「マリーナ・シーフード・マーケット」とも呼ばれています。2つの大きく湾曲した堤防が海に向かって延びており、本当にマリーナがあります。そして長い方の堤防の先端にレストランが造られています。下の写真は、翌朝BAAの最上階から撮ったもの。



ジュメイラビーチ・ホテルでバギーを呼んでもらい、いったんBAAの自分たちの部屋に戻りました。BAAの宿泊客は基本的に隠密行動をとることは許されません、さっそく例の物静かなバトラーB君につかまりました。そして相変わらず詩の朗読のような口調で「あなたがたは出発前、(スパの予約が取れなくて)落胆した顔をしていました。けれども今はとても明るい表情で帰ってきてくれたことが私にはたいへんうれしいです。」といったことを語り始めました。そりゃそうだ、ワイルド・ワディに行って仏頂面で帰ってくる奴などいるものか。バトラーB君のおかげで新たな現実の世界に引き戻された我々ですが、とりあえずスパのことは考えないようにして着替えを済ませ、出かけることにします。バギーは再びライティングされたBAAを後にして橋の上を渡り、堤防の上の細い道を走ります。やがて前方に円盤型の建物が見えてきました。レストランの入口には階段があって我々はここでバギーを降りましたが、バギーは道が狭くてUターンできないので、暗い夜道をどんどんバックしながら遠ざかっていきます、海に落ちなければいいけど・・・。


ストランに入って名前を告げると、体格の良い欧米人風の店員が「もみ手」をしながら現れ、すごい早口の英語で料理の説明を始めました。店内は魚屋さんのようにたくさんの氷が敷き詰められたケースがあって、以前モール・オブ・ザ・エミレーツで見たようなタイやマナガツオ、ハタ科の魚などがまばらに並んでおり、ワインも氷の上で冷やされています。客席の壁には観賞魚水槽が埋め込まれていますが、店の奥には実用の水槽があって、オマールエビやイセエビなどが生きたまま入れられています。

どうやらもみ手兄ちゃんの勧めてくれる、エビカニ高級海鮮料理といったものは高くて食べられそうにありません。そこでとりあえずおとなしく席に着いて、メニューをもらいます。暗くて窓の外はまったく見えませんが、壁に埋め込まれた水槽には人工流木が飾られ、淡水のエンゼルフィッシュの幼魚が群れをなしていてなかなか良い雰囲気です。白いテーブルクロスが敷かれたテーブルの上にはろうそくがともり、ナプキンとナイフ、フォーク、そしておはしが一膳ずつ並べられています。メニューを眺めるとやっぱりお酒は高い!比較的安いワインでもDhs. 200くらいします。まずは二人とものどが渇いていたので、サン・ペレグリノという天然発泡水とバドワイザーを注文しました。そしてグリルド・サーモン・フィレ(焼き鮭?)と、白身のフリッター(揚げ物)、蒸しガレイ、マッシュドポテトなどを頼みました、これにはごはんがついています。


待つこと数十分、飲み物以外のものがなかなか来ません。これは本来なら、主菜と一緒に「スターター」といわれるオードブルのようなものを注文すべきところを、「諸般の事情」により注文できなかったためでもあります。45分くらい待たされてやっと料理が来ました。味はうーん、けっきょく彼らの自慢料理は食べられなかったし、でも白身のフリッターはなかなかイケます。ただサカナ環境に恵まれた福岡市に長いこと住んでいるためか、二人とも舌が肥えすぎてしまったかな、という印象です。値段は飲み物がDhs 82、食べ物がちょうどDhs. 400の計Dhs. 482だったので、約1万6千円くらいでしょうか。ともかくも食事を終え、再びバギーに乗ってBAAに戻りました。バギーは先ほど我々を乗せてきた車と同様に細い道をバックし始めます。我々もつい気になって後ろを見てしまうので、バギーは乗客・乗員3人が後ろを振り向いた状態で、夜の道をえんえんと走って行きます。3分の1くらい走ったところでようやく広い場所があり、ここで切り返しをして向きを変えることができました。


◇ バージュ・アル・アラブの夜 ◇

AAに戻ると、あまりにも疲れ果てていたので1時間ほど仮眠をとりました。が、やはり寝るにはもったいないぞこのホテル。というわけで再び部屋をあちこち見て回り、デスク上のパソコンを開いて、現地情報などの調べものをしました。このノートパソコンは、壁紙というかデスクトップテーマが凝っていて、ブルーとゴールドをバックに、BAAの姿と帆船の帆が二重写しになっているおしゃれなもの。インターネットに接続し、試しにプランニングツアーのアドレス(www.tabisuki.jp)を入力してみると、当たり前だけどページが表示されました。それにしても日本から遠く離れた場所で見る自分のホームページというのは何か不思議な感覚です。



その後しばらく小物類をあさったり写真を撮ったりした後、ジャグジー(※)に入りました浴槽が大きいのでかなり大柄な人でもゆっくりと浸かることができ、水流がとても心地よいです。備えつけのエルメスの入浴剤を1つ放り込み、のんびりと手足を伸ばしてあぶくにまみれます。シャワーを浴びてすっきりすると、バスローブを身にまとい、さっそく部屋に置いてあったウェルカム・ワインで乾杯しました。このワインは無料なので、ドバイのような国では本当に助かります。ちなみに銘柄はオーストラリア製のサンダルフォード エレメントという赤ワイン。豊かな味わいのおいしいワインですが、アメニティグッズのエルメスと比べると、こちらはお手ごろ価格です。日本に帰ったら、ぜひまた飲んでみよう。

さすがに夜も更けてきたので2階に上がり、ベッドに横になりました。大きな天井鏡張りベッドは留守中にベッドメイキングが終わっていて、寝るばっかりになっています。モーニングコールをセットして眠りました。

カードキー ディスプレイ用リモコン BAAオリジナル紙バッグ
BAAオリジナルビーチバッグ 金ぴか氷入れとメニュー ウェルカムワイン

朝、ニョーボ河野はバトラー君にも成し得なかった大手柄を達成。何とワン&オンリー・ロイヤルミラージュ・ドバイの中にある、「ジバンシィ・スパ」の予約を取ることに成功したのです。14時からの予約なので、せっかくだから早めに現地に行って、建物や部屋を見せてもらうことにします。これでやっとドバイのスパ体験ができると、ダンナ河野は大喜び。とりあえずチェックアウトの時間まで、ホテル内の他の施設をくまなく探索します!

※豆知識:「ジャグジー」は1968年米国ジャクージ社(Jacuzzi)の発明したワールプール・バスが起源なので、本来ならこのような気泡浴槽の代名詞としては「ジャクジー」が正しいと思われるが、日本では圧倒的にジャグジーが定着している。同様にアボガドはアボカド(avocado)が正しく、逆にRugby football はラクビーではなくラグビーが正しい。×シュミレーション→○シミュレーション(simulation)、×コミニュケーション→○コミュニケーション(communication)などはけっこう両方使われている。ただし、往年の名優の名前で「ケーリー・グランド」とか「チャールストン・ヘストン」などというのは明らかに間違い。(○ケーリー・グラント、○チャールトン・ヘストン)

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