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☆ 弾丸ツアー in バンコク~世界一な夜景の旅! ☆

第11章 グランド パレス & ワット プラケオ(前編)

ランドパレス、といっても東京九段のホテルではありません。ここはラーマ1世からラーマ8世までの王様が暮らしていた王宮で、バンコクを、いやタイ王国を代表する観光地です。タイではかつて400年の栄華をきわめたアユタヤ王朝が滅亡し、タークシン王によってチャオプラヤー川西岸にトンブリー王朝が創設されました。ところがトンブリー王朝は、わずか15年で崩壊。そして1782年、現王朝であるチャックリー王朝のラーマ1世により、対岸のバンコクへ遷都が行われ、王宮の建設が始まりました。四方を1900mの壁に囲まれた敷地内には、いくつもの宮殿をはじめ、即位式の拝殿や官公庁の建物、王族が居住する施設のほか、ワット・プラケオと呼ばれる王宮守護のためのエメラルド仏寺院があります。


"Wat Phra Kaew" Temple of Emerald Buddha/Grand Palace, Bangkok

◇ グランド パレス ◇

ツーリスト・ボートを降りると、すぐにトゥクトゥクや屋台の並ぶ下町に出ました。有名な話ですが、ここらには悪質なトゥクトゥク運転手がいます。「今日は祝日で王宮も寺院も午後からしか開かないよ」とウソをつき、「もっといい場所を案内してあげよう」と言葉巧みに客を乗せ、宝石店やお土産屋さんへしつこく連れて行くのだとか。王宮の周辺には、そういう人について行ってはいけませんよ、という注意書きが張られています。


ターチャン桟橋から歩いて5分ほどで、美しい芝生に囲まれた王宮に到着しました。入口は「ウィセートチャイスイー門」という北に面した正門で、王宮はここからしか出入りが出来ません。神聖な場所なので、かなり厳しい服装チェックがあります。レストランでは許されていた、女性の肌の露出もここではダメ。タンクトップやノースリーブ、ミニスカートや短パン、レギンス、サンダル履きといった「ふさわしくない」服装の人たちは、さっそく検問にひっかかっています。彼らは気の毒に、ダボダボズボンや腰布みたいなものを着せられて、珍妙な風体と化しています。


入口近くには軍隊の詰め所があります(写真右上)。警備兵が何人も常駐していて、女子生徒たちに隠れて見えませんが、中央には7.62ミリM60機関銃が鎮座しています。詰め所以外にも兵士がいて、巡回だか交代だかで行進しています。HK33アサルトライフルをかついだ一般の兵士と、旧式のM16A1を持った白と黒のおしゃれな衣装の儀仗兵がおり、普段はマガジン(弾倉)を取り外しているようです。


中に入ると街路樹に囲まれた広い芝生があり、左手にはひときわ目立つ黄金の塔が立っています。しばらく進むと、修復工事中のピマーンチャイスィー門があります。足場シートに覆われて門の姿が見えないため、シートに門の絵が直接描かれています。門の左にはチケット売り場があり、ここで入場券を購入しますが、思わず「高い!」。一人500Bもするではありませんか、タイの物価からするとかなりの金額です。円に換算すると1500円くらいだから、日本だと美術館の特別展並みの値段です。


急にフトコロが寂しくなったので、チケット売り場を左に行ってすぐのところにある外貨両替所に行きました。両替を済ませ、そのまま先に進むと2つに分かれた入場ゲートがあります。左側が「THAI & GUIDE」、右側が「FOREIGNER(外国人)」と表示されています。王宮では一部の観光地や鉄道と同様、タイ国人は入場無料です。係のおじさんがニョーボ河野に、「王宮のご案内」という日本語版パンフレットを、何の迷いもなく渡してくれました。さまざまな国から観光客が来ているのに、何をもって「日本人」と断定したのだろう・・。

 〔 バーチャルツアーはこちら (公式サイト/英語) 〕(注:音声が出て新しいタブが開きます。)


◇ ワット プラケオ ◇

入場ゲートを入るとすぐにワット プラケオ(エメラルド仏寺院)があり、さまざまな守護神や珍獣たちに囲まれています。本堂の前で片膝を立てているのは、薬の調合をする「ルーシー」という仙人。両手両足で「ナーダ」という蛇神を押さえつけながら、本堂をずらっと取り囲むのは、「ガルダ(ガルーダ)」という神鳥で、タイやインドネシアの国章にもなっています。
あちこちに恐い顔をして立っている王宮の門番が、鬼の神「ヤック」と、猿の神「モック」。

ルーシー ガルダ ヤック

本堂の隣には先ほど正門近くから見えた、上部大理石テラスの建物があります。タイのガイドブックの表紙にそのまま出てきそうな風景で、多くの観光客が写真を撮っています。一番手前の黄金の塔が、仏舎利の安置されているチェーディーという仏塔です。その右奥がプラ・モンドップという経堂で、プラ・モンドップの北側にはかつてタイがクメール王国を支配していた頃の、アンコール・ワット模型があります。一番右奥はロイヤル・パンテオンという建物で、ラーマ1世からラーマ8世までの、歴代国王の彫像が安置されています。


さて、狛犬の守る階段を昇って、エメラルド仏(プラ・ケーオ)の祀られる本堂に入ってみましょう。タイ国の本尊として最高の崇拝を受ける、神聖な仏陀像といわれています。堂内では、写真や映像の撮影はもちろん禁止。入口で靴を脱ぎ、帽子を取って中に入ります。だらしなく座って本尊に足の裏を向けたり、指差したりすることも禁止という徹底ぶり。



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